どうも、都市伝説ハンターのMSYです。
現在、東京国立博物館では「縄文ー1万年の鼓動」という展示会が催されており、全国各地から集まった縄文土器、土偶などを見る事が見ることができる。
日本の歴史の中で最も長く続いた時代、縄文時代。
その長さは約1万年と言われており、今の我々の生活の礎となったとも言われている。
そこで今回は、縄文土偶の謎や意味合い、そこに隠された謎を検証して行く。
目次
土偶の意味と謎を解説
縄文土偶のほとんどは、しっかりとした意味や想いが込められて造られている。
手始めに国宝にも指定されている「合掌土偶」を例に挙げてみる。
この合掌土偶は、青森県 八戸市 風張遺跡から見つかった土偶で、何かを祈るように手を合わせているのが特徴的である。
(土偶は日本全国で発掘されているが、東日本が最も数が多い)
顔は抽象的だが、体部分はしっかりと人間を象っている。
このように人間の体をしっかりとした表現で造る縄文土偶は、数が少ないようにも感じる。
ちなみに、土偶はよく体の一部が欠けている物が多い。
これは儀式などの際に、厄除け(身代わり)として土偶の一部を捧げると言う説がある。
この様に土偶は当時、単純に美術的作品として造られたわけではないと言う事が観て取れる。
土偶は女性を型どった物が多い?その理由とは?
一般的に土偶は女性の体を表していると言われている。
先ほどの「合掌土偶は」陰部に女性器があったり、他の土偶には正中線(妊娠している女性に見られるお腹の線)が表現されていたりする。
例えば円錐形土偶。
通称「子宝の女神 ラヴィ」。大きく膨らんだお腹には左手が添えられ、右手は腰をおさえており、妊婦さんがお腹の赤ちゃんのことを労わっている様子が描かれ、「命」や「出産」への祈りの象徴と考えられる。
ではなぜ土偶のモデルは女性なのか?
その理由としては、生命の誕生、その母に対する敬いが込められていると言われている。
そしてそれらを象徴する形として女性を型取っていると言われている。
土偶が下を向かないのは何故か?
一般的に、多くの土偶は正面、あるいは上を向いている事が多い。
これは単純に月を眺めていると解釈されている。
先ほど書いたように、土偶には生命の誕生に対する尊敬や想いが込められている。
それはまた、「復活と再生の象徴」でもあり、彼らは月に対しても同じことを考えていた。
月は新月→三日月→上弦の月→満月と1ヶ月ごとに形が変わって行く。
縄文の人々はこの月の満ち欠けを「復活と再生の象徴」とし、土偶の中にその想いを込めたとも言われている。
そしてもう一つ、その「復活と再生の象徴」が土偶には隠されている。
復活と再生を象徴するシンボル「蛇」
土偶や土器にはヘビの模様を型取った物が多く存在する。
蛇は数ヶ月に一度、より体を成長させる為に脱皮をする。
この脱皮の習性を縄文時代の人々は「復活と再生の象徴」として、神聖な物であると考えていた。
これは日本だけでもなく、海外でも同じ概念を持っている場所が多く存在する。
この考えは遥か昔から現代へと続いており、様々な場所で蛇は神聖な生物として扱われている。
例えば神社のしめ縄。しめ縄は蛇を型取って造られていると言われている。
そして勿論、その特徴は縄文土器、土偶にも表現されている。
アートワークス 時間探偵:出典
遮光器土偶には「宇宙人説」という都市伝説がある
恐らく、日本で最も有名な土偶「遮光器土偶」は誰でも一度は見た事があるだろう。
ゴーグルをかけた様な目、複雑なデコレーション、抽象的なそのフォルムは多くの現代人を魅了してきた。
しかしその奇抜過ぎる姿形から
「遮光器土偶・宇宙人説」「古代シュメール人説」という話なども出ている。
世界には宇宙から飛来した生物を型取ったとされる壁画や彫刻が多く存在する。
その中でも有名なものは、パレンケ遺跡の石棺に描かれた絵
Mayan Spaceship Ancient Aliens Ancient Gods Pinterest Ancient Aliens Aliens :出典
これは棺を横から見た時、王様がバイクの様な物に跨り、それを操縦している様に見えるとのこと。
話がズレたが、この様に世界各地に宇宙人を連想させる様なオーパーツが多く存在し、この遮光器土偶もまた宇宙人を連想させる様な形、服などが話題となっている。
ちなみにこの話は何の根拠や確証はない。あくまでも都市伝説的な話として語られている。
東京で実際に縄文土器土偶が観れる
最初に書いた通り、これらの土偶は東京国立博物館で9月2日まで展示されており、誰でも見る事ができる。
しかし、人が異常に多い。一通り見て回るだけでも時間が掛かる上に、写真撮影もできない。
だが同時に現代人がどれほど縄文土器土偶に興味があるのかが観て取れる。
今では「縄文女子」などと言う新たなブームも来ているのだとか。
恐らくこのブームは9月以降には消えているだろうが、本当に縄文土器土偶に興味のある人は、一度足を運んで見ることをオススメする。