「神隠し」
科学技術が発達する一昔前まで、村で人が消える=神隠しが起きたと考える概念が日本人の間にはありました。
日本神話や言い伝えにも神隠しに関するものが多く残っており、少し前の時代まで神隠しが本当に起きると信じられていたらしいです。
今回はそんな神隠しにまつわる都市伝説や神隠しの条件事例などについて書いていこうと思う。
※ ここで話す話はあくまで都市伝説であり、確信はございません。あくまでもエンターテイメントとして呼んでください
実は危険?かくれんぼは神隠しの儀式
隠しの起きやすい時間帯は夕方と言われています。
そして中でも夕方のかくれんぼは大変危険なのだとか。
そもそもかくれんぼとは、漢字にすると隠れん坊という意味があり、「隠す、子供」という意味を読み取る事ができるらしい。
そして一人だけ鬼を決め、逃げる者を捕まえていく…
ちなみに日本の昔話には鬼や天狗が子供をさらって行くという逸話も数々残っており、それが一番起きやすい時間帯は夕方なのだとか。
ネットが普及した今でこそ信じられないが、一昔前までは神話が人々の身近な存在であった為、本当に妖怪やそれらの類が子供をさらっていくと信じられていた。
なぜ夕方のかくれんぼで人が消えるのか?
実際に鬼や天狗が子供を連れさらうかどうかは定かではないが、夕方のかくれんぼ自体が神隠しの儀式(原因)であると考える人もいる。
ここからは僕個人の見解になるが、 もしかくれんぼが降霊術の一種だとしたらなぜそれが日本に広まったのか?という謎も残る。
かくれんぼの起源については定かではないが、 平安時代に中国から伝わりそれが日本全国に広まった という話もある。
単純に簡単なルールで遊びやすいという点もあるが、 先ほども書いた通り当時は妖怪などが人々の間で本当に信じられていた。
昔は呪術師や陰陽師など、その類の専門家がいたのにも関わらず、何故神隠しの危険性が高い鬼ごっこは広まってしまったのかは今では謎である。
天狗伝説と神隠しの関わり
日本に古くから伝わる都市伝説のひとつといえば天狗が挙げられる。
赤い鼻と顔をした天狗だが、 その正体は今でも不明だ。
堀の深い顔や高い鼻などから日焼けをして顔が赤くなった外国人説などの都市伝説もあるが、 インドなどでは似たような特徴を持つ神様がいたりする。
日本でも妖怪として扱われたり、時には神様として扱われたりもする非常に不思議な存在だ。
しかし日本では天狗を目撃したり、連れ去られたという話が数多く存在する。
この類の話に詳しい小松和彦氏の著書・「神隠しー異界からのいざない」(リンク)によると、神隠しは古くから各地で体験者の証言が出ており、その中には天狗に山中を連れまわされたと言う話や、逆に食べ物を恵んでくれた話などがある。
彼の本には神隠しに関する膨大な情報と多くの体験談、仙人神話など大変興味のある事例が載っているので、是非一度読んで頂きたい。
(神隠しまとめ)
最後に僕の見解を書くが、一番恐ろしいのは子供を連れ去るのが鬼ではなく人だったときだ。
今なら難しいかもしれないが、昔なら子供が消えた事を神隠しだとこじつける事も出来たかもしれない。
何度も言うが人々がそれを本当に信じていたからだ。
神隠しが嘘か本当なのかは置いておいて、少しでもその可能性があるのであれば、夕暮れのかくれんぼなどは避けた方がいいだろう。
ちなみに、日本には各地で天狗伝説も残っており、東京都にも天狗に関する場所がある。
前に書いた記事だが実際に現場に言ってきたので、是非見て頂きたい。
以上です。では、また次の記事でお会いしましょう。