僕は英語学習、特に学校での英語教育において最も重要な事は「自分で英語を組み立てる力」だと確信しています。
僕の経験上、読む事に慣れているのにも関わらず、スピーキングが苦手な人はこの能力が欠落している傾向にあります。
この力を身につけるのに最適な学習方法はライティングであり、そこを軸に学習すれば英語力が確実に伸びると僕は断言できます。
特に初級であればある程、ライティングを重視すべきだと僕は思います。
今回は僕の経験談と共に、なぜライティングを伸ばせば英語力、英会話能力が伸びるのかを説明していきます。
目次
そもそもなぜスピーキングとライティングが苦手なのか
この理由は簡単です。インプット(リーディングやリスニングで溜めた知識)に対してアウトプット(ライティングやスピーキングなどの実践)が不足しているからです。
例えば中高生は学校で受験勉強の為にリスニングとリーディング(単語を含む)を重点的に学習します。
この時点で英語学習によるインプットが行われます。
もう少しわかりやすく書くと、リーディングの勉強って単語を覚えたり文章の構成を学んだりしますよね?
これはリーディングを通して自分の中に英語の知識を蓄えていると言うことです。
しかし、多くの日本人は英語を書いたり話したりする事が非常に苦手です。
リーディング、リスニングでせっかく培った英語の知識があるのにも関わらず、それをアウトプット(実践)する場が無いので当然です。
けれども、これらの知識をライティングとスピーキングでアウトプット(実践)する事で確実に英語力は伸びます。
スピーキングを伸ばしたいけど…そもそも話せない
普段学校で英語を勉強していても、いざスピーキングで実践となると「何を言っていいのか全く分からない‥」となり、固まってしまう人も多いでしょう。
僕もそうでした。瞬間的に頭の中で文法が組み立てられず、単語単語で伝える…なんてことも多々ありました。
今までリーディングで文法を理解してきたつもりなのに、なぜ実際に話すとなると文法が出てこないのか?
話し慣れていない事も原因の一つですが、最大の原因は頭の中で英文が組み立てられていないからです。
この原因をさらに深堀していくと、英語のアウトプット不足が根本にあると僕は思います。
これを読んで「じゃあスピーキングでのアウトプットってどうやるのよ?」と思われ方もいるでしょう。
それを解決してくれるのがライティングなのです!
ライティングで「自分の英文を作る力」を養う
ライティングはリスニングやリーディングなどの受動的な分野ではなく、能動的で実践的な分野です。
学生時代に書いた作文を思い出して下さい。作文を書くことは自分の考えや知識を紙に書き起こしたりしましたよね?
これはいわゆるアウトプットです。
これを英語学習に置き換えましょう。自分の持ってる単語の知識、文法や言い回しを文字にして書いてみましょう。
このライティング作業によりアウトプット(実践)が行われ、「自分で文章を作る力」が養われます。
ですが、「いきなり書けと言われても全く何を書けば良いのか分からない…」
と悩む人もいるでしょう。
そんな人は、まず自分が伝えたいこと、言いたいことを日本語で書き起こしましょう。
意外と日本語でも自分の意見がまとまっていない、言いたいことが抽象的すぎる、といった事がアウトプットの場では起こりやすいです。
まずは書きたいこと、言いたいことを日本語で完結にまとめましょう。最初から難しい言い回しなんてハードルが高すぎるし、モチベーションも下がりますよ。
言いたい事をまとめたら書いて調べる
日本語で書きたい事は既にまとまりました。次のステップはいよいよ「英語で書くという実践」です。
ここからは自分の持っている英語の知識で戦っていく必要がありますが、英語初心者にとってはハードルが高かったり、単語や言い回しが分からずつまずく事も多々あるでしょう。
そんな時は、ひたすら調べて書くを地道に実践していきましょう。
わからない単語があればその場で調べて書き、文法の構造自体がわからないのであれば主語、動詞、目的語から調べましょう。
何もない知識からアウトプットはできません。この局面においては、必ずアウトプット(実践)するためのインプット(知識)が必要になります。
この段階で英文の組み立てができなければ、より瞬間的なスピーキングにおいて話すことなど出来る筈がありません。
ここでは地道な努力が必要になります。
簡単な文章で全然構いません。むしろ最初から難しい文章を作ろうとすると、逆に混乱します。
まずは「自分の言いたい事」をひたすら書き、そこに自分の持っている英語の知識をアウトプットしていきましょう!
ライティングで効果が現れると
ライティング作業を習慣的に繰り返すと、いつも使っている言い回し、単語などが明確になってきます。
この時点で最低限「自分の言いたい事」を英語で組み立てる力が養われている筈です。
ここからドンドン難しい言い回しや単語に挑戦していきましょう。
「調べて書く」はライティングの基本であり、今後も必ずやらなければなりませんが、
その後、調べずとも言いたい事を書けるようになったら(簡単な文でも大丈夫)次はスピーキングでの実践です。
今度はライティングでのアウトプットから得た英語力をスピーキングにも応用していきましょう。
最初はゆっくりでも、カンペを見ても構いません。ライティングのときの様に[自分の頭の中で文章」を組み立て、それを言葉にしていきましょう。
まとめ
リスニング、リーディングで溜めた英語力
→ライティングで書いてアウトプット
→スピーキングで実践
をドンドン繰り返しましょう。
何度も言いますが、最初は小学生の作文の様な本当に簡単な文章からでも構いません。一番大事なのは継続するための達成感と面白さを得る事です。
このアウトプットの作業を実践していく内に、苦手意識のある英語を書く、話すという実践的な技術が養われていきます。
結局リーディング、リスニングだけの学習は受験の為であり、将来英語を生かせる勉強方法だとは僕は思えません。
僕は英語の学校教育でやるべき事は、このアウトプットで「自分で英語を作る力」だと確信しています。